インターネットコンピューター(ICP)って何?Web3.0時代の新しいインフラ

インターネットコンピューター(ICP)って何?Web3.0時代の新しいインフラ




こんにちは、まさです。約2年ぶりの記事はWeb3.0関連です。

僕の記事を読みに来る方がいらっしゃるのかわかりませんが、最近何でもいいからアウトプットがしたくてブログを再開することにしました。(そしてまた中断すると思います)

YouTubeをやっていた時期もあるんですが、私は典型的に熱しやすく冷めやすい性格でして、まるで我に返るかのように

「あっ、もうあーきた。」

となってしまうのです。

なので、ブログ全体のテーマもざっくりと今自分が興味のあることにして、更新頻度の目標は決めずにやっていこうと思います。

時々、ブログなりなんなりを通じて誰かとコミュニケーションしたいってだけです。

それでは本題に入ります。

インターネットの歴史はざっくりいうと

Web1.0 一方通行の情報、情報発信者のコンテンツを閲覧者が消費する。
Web2.0(現在) 双方向の情報発信。誰もが情報を発信できて、誰かのコンテンツを評価することができる。
Web3.0 マーケティング目的で企業が個人情報を中央管理している状態を解消し、個人が自分の情報を自己管理する。



でしょうか?(間違ってたらごめんなさい)

ざっくりググってみるとWeb3.0への期待としては、中央集権型の管理体制から分散型の管理体制への移行。らしいですが、そもそも今の社会はそれを望んでいるのでしょうか?

最近AIが流行ってますが、これは企業が個人情報を管理している状態と相性がよく、逆に言えば個人情報を活用できなければAIは役に立たないでしょう。

つまりAI技術は今の社会に望まれていると言えます。

一方でWeb3.0には疑問があります。個人情報を集められなければ、企業は現在のマーケティング手段を使えなくなるからです。

仮に

「アフィリエイト・サービス・プロバイダって要らないよね?」 「企業と消費者が直接つながれば良くない?」

となると、もしかしたらブログやYouTubeで稼ぐことができなくなるかもしれません。

そんな疑問があるので、この記事ではブロックチェーン業界の眠れる巨人と言われてるとか言われてないとかで有名なDFINITY(DとFの間にEはいらないみたいです)のインターネットコンピューターについて調べてみることで、少しでも先の将来を見通せるようになれたらいいなと思っています。

「いちいちそんな事調べるのめんどくさいよ。」

って人はラッキーですね。

僕の記事を読めば少しWeb3.0について勉強になるかもしれません。




Web3.0時代って本当にやってくるの?



そもそもWeb3.0を言い出したのは、イーサリアムを作ったヴィタリック・ブテリンって人らしいです。

そこで一緒に働いていたドミニク・ウィリアムズが、ワールドコンピューターなるものを構想していたみたいなんですが、

「あれ?イーサリアム内では作れないぞ?」 「じゃあもう別のブロックチェーン作って、そこでワールドコンピューターを作ってみよう。」

となったみたいで、グーグルのエンジニア達やIBMの暗号学者らを引き込んでDFINITY財団を創設したようです。

そしてそこで作られたのが、インターネットコンピューターでした。

DFINITYは高い能力を持った暗号学者が業界内では一番多いようです。

サッカーで例えるなら、昔の銀河系軍団レアルマドリード状態ですね。

僕はDFINITYから発行されている暗号通貨のICPを保有しているんですが、ICPを買ってみようと思った理由の一つが、このDFINITY財団はスイスのチューリッヒに拠点を置く非営利組織、つまりNPOだからなんです。

しかもブロックチェーン業界では有名な投資機関が出資しているとあって、他のよくわからない所のわけのわからないプロジェクトとは違い信頼性が高いですよね。

ただ、100%この組織を信頼できているわけではなくて、懸念点はいくつかあります。

株式投資をするときには、企業の決算書から計算する理論上の時価総額と、発行している株数と株価から計算する時価総額を比べてみてどうのこうのをすると思うんですけど、僕もそれに似たようなことをICPでやろうとしたら、いくら探しても決算書が出てこないんですよね。

日本ではNPOでも決算書は公表すると思うんですが、スイスでは違うのでしょうか?

そして今回のテーマでもある、

「いや、そもそもWeb3.0って社会に望まれているんですか?」 「今後、プロジェクトが発展していく可能性はどのくらいあるんですか?」

ということを僕は心配しているわけです。

DFINITYはWeb3.0を推し進めていくメインプレーヤーの一つです。(と僕は勝手に思っています)

彼らのプロジェクトの方向性を知っておかないと、Web3.0の世界がどうなっていくのかを予測するのは大変難しくなるでしょう。

インターネットが初めて世の中に登場したときは、ほとんどの人がそれが何なのか理解できず、少数の理解している者たちがアドバンテージを取りました。(僕は当時小学生でした。いや、中学生かな?)

SNSが登場した時も、いち早くそのポテンシャルに気づいた者たちは、YouTubeやらなんやらで先行者利益を享受しています。

「Web3.0時代の最初の波に乗るには何を準備しておく必要があるんだ?」

の答えはどこへ求めればいいのかというと、何でもそうだと思うんですが、できるだけ一次情報に近いところから調べてみるのが良いかと思います。

なので、DFINITYの公式ホームページから次のことを調べていきます。

  • ・インターネットコンピューターって何ですの?
  • ・DFINITYの理念

これらが分かれば、DFINITYがどのようにWeb3.0の世界を作ろうとしているのかが見えてくるのではないかなと思います。

Web3.0の時代が来るかどうかわからないですが、波が来た時に一番最初に乗れた者たちの一人になりましょう。


インターネットコンピューターとは?



端的に言えば、

インターネットコンピューターとは、ブロックチェーン技術を活用し、公共のインターネットに自律的なサーバーレスクラウド機能を追加するもの

だそうです。

現在、私たちがブログを書いたり動画を投稿したり、あるいはアプリをローンチしたり等。

わかりやすく言えば

「ストレージ一杯になるからクラウドに上げちゃえ!」

ってやつは全てアマゾンやグーグル等に代表される企業のサーバーに保存されます。

公共のインターネットに自律的なサーバーレスクラウド機能を追加する

とは、これらのデータを従来の中央集権型のサーバーへ保存するのではなく、なんとインターネット自体に直接保存できる機能を、現行のインターネット環境に追加できまっせ!ということなんです。

そしてもう既に実装されています。

インターネットコンピューター上にはすでに様々なサイトやアプリが作られていて、ユーザーの使用感としてはこれまでのネットの使い方と同じです。

ものによりますが、閲覧するだけならブロックチェーン関連にお決まりのウォレットを作ったり暗号通貨を買ったりが必要ありません。

仮に現行のインターネットが全てサーバーレスクラウドへ移行しても違和感はないでしょう。

アプリによっては、インターネットアイデンティティと呼ばれるIDを作成して、それでログインする必要があります。

使用感としては、グーグルにログインするときにパスワードを入力する、または指紋認証でログインする感じです。

グーグル等と違うのは、パスワードやアカウント名をそれぞれのサービスごとに複数保有するのではなく、IDは一つしかありません。

どうやら技術的にこちらのほうが、安全性が高いようです。

従来の中央集権型サーバーの欠点は

  • ・サーバーの主が規約を一方的に変更することで、ユーザーが振り回される
  • ・障害が起こった時の影響が甚大
  • ・導入と保守の金銭的、および学習コストが高い
  • ・ハッキングなどのリスクがある

です。

逆に、インターネットコンピューターはこれらの欠点を全て克服しています。

YouTubeでは規約の変更でBANされたりってことはよく聞きます。

また、僕は仕事先の企業が利用していたサービスのサーバーに障害が起こり、業務に支障が出た経験があります。

導入と保守のコストに関しては、わかりやすい例だとWordPressを使用してブログを書く場合でしょうか?(僕は使用したことがないので勝手なイメージで説明してます *最近使い始めました。)

サーバーへ使用料を払わなければいけないし、ブログを書き始めるまでに学習することがめちゃめちゃあって大変だし、保守も自分でやろうとしたら超むずいし、それを外注するとまたお金がかかる。

インターネットコンピューターではサイト等の作成が圧倒的に簡潔で、費用も低額です。

*実際にインターネットコンピューター上にブログサイトをデプロイしようとしたら、静的サイトしかデプロイできないことがわかりました。 なので、サイト作成はWordPressより大変になりそうです。



また、ガス代(暗号通貨を移動するときに発生する手数料みたいなもの)もイーサリアムと比べても非常に安いです。

DFINITYのホームページでは、開発や運用に掛かる電気代は従来の企業と同等レベルと説明しています。

ひろゆき氏はビットコイン批判で、

暗号通貨はマイニングに電気代がめちゃめちゃ掛かる。
ということは、マイニングをする人たちは中国など電気代の安い地域に集中する。
ということは、いずれビットコイン保有者の大多数がそこに集中する。
ブロックチェーンでの誰がビットコインをいくら持っているの管理は、ビットコイン保有者みんなが持っている台帳を見せ合いっこして、多数決で何が正しいか決定している。
ので、とあるグループが大多数のビットコインを保有してしまえば、改ざんはやりたい放題で、そのグループが多数派で正になるのでもはや誰も改ざんに気付けなくなる。



と言っていましたが(こんな感じで言ってたような気がする)、DFINITYのICPではそれは起こらないということです。


DFINITYの思想



インターネットコンピューターがどういったものか確認できたところで、今度はDFINITYの理念について調べてみたいと思います。

各企業には企業理念というかミッションというか、

「私たちはこういうことを大切にして、こっちの方向性で企業活動を行いますよ。」

みたいなスローガンを掲げています。

時々、イギリスでのFUJITSUみたいに企業理念から逸脱した行動をとることもありますが、そういう時も

「言ってることとやってることが違うじゃないか!」

と周りから突っ込まれて軌道修正をするわけです。

DFINITYのスローガンみたいなものを確認することで、彼らの行動指針、言い換えればWeb3.0の進んでいく方向性が見えてくるのではないでしょうか。

DFINITYホームページでは「ブロックチェーン・シンギュラリティ」を謳っています。

響きは何となくそれっぽいですが、いったいどういうことなんでしょうか?

詳しく調べようと思ったのですが、「ブロックチェーン・シンギュラリティ」に関するページはまだ作成中らしいです。

なので、今度は彼らの掲げるミッションについて調べてみます。

DFINITYの目的はブロックチェーン・シンギュラリティを実現することであり、その中で時間の経過とともに、キャニスターと呼ばれる新しい形式のスマートコントラクトとインターネットコンピューターブロックチェーン上で、人類のシステムとサービスの大半が再構築され、また再考される。

DFINITY Foundation より引用



だそうです。

僕的には、もう少し具体的に記載してほしかったです。

インターネット・コンピュータの目的は、最終的に従来のITに取って代わるワールド・コンピュータを提供し、人類のすべてのシステムとサービスをホストし、完全にオン・チェーン化されたWeb3を実現することである。

World Computer より引用



別のページから、同じような内容をもう少し詳しくした記述が見つかりました。

これらの引用から考えるに、

GAFAM(従来のIT)に取って代わるワールド・コンピュータを提供し、GAFAM(従来のIT)を使用して構築された全てのシステムとサービスを、ワールド・コンピュータへ移行するのがDFINITYの目的。

ということでしょうか。

そして、ワールド・コンピュータへの完全移行が、ブロックチェーン・シンギュラリティということであり、即ちそれが達成できた未来がWeb3.0時代

ということだと僕は解釈しました。


まとめ



Web3.0を推し進めていくメインプレーヤーの一つ、DFINITYが定義するWeb3.0とは、

  • 従来のITシステムとサービスをワールド・コンピュータへ完全移行させる。
  • ワールド・コンピュータへ完全移行とは、サーバーレスクラウドへの完全移行である。

です。

僕の疑問であった、「Web3.0って社会に望まれているの?」に関しては、依然として疑問のままです。

サーバーレスクラウドへ移行できる企業というのは、そんなに多くない気がするからです。

完全移行というのも少し無理があるかなと思います。

Web3.0への移行が都合の良い企業もあると思うので、Web3.0時代の到来がまったく無いとは思わないけど、そもそもGAFAMを敵に回したらヤバイんじゃないの?っと心配になります。

現実的な着地点を考えると、これからWeb3.0へ移行する企業が数パーセント出現して、僕たち消費者の利用するサービスの一部がワールドコンピューター上にホストされた物になる可能性があるのかなという感じです。

Web3.0とWeb2.0が上手く共存していくんじゃないでしょうか?

そういう意味では彼らのプロジェクトが、ある程度は発展していく可能性はあると思います。

Web3.0の波にうまく乗るというのは、

  • ・Web3.0と親和性のあるプロジェクトを小規模でもいいから始めておく。(漠然として申し訳ない…)
  • ・ICPまたはその他信憑性の高いブロックチェーンプロジェクトに投資する、でしょうか?

Web3.0時代が来るか来ないかは、現時点ではわからないですが、みなさんも波が来た時に乗り遅れないように、取れる範囲の少しのリスクで、今できることを始めてみましょう。